Kristopher Baker iOSを土台に · プロダクトシステム · AI支援ワークフロー
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note · 2026.06.12 · 約2分

読むそばから溶けていく単語

単語のハイライトをいじっている流れで、もう少し思い切ったものをサイドの実験として試しました。いま聞いている文だけを表示する、独立したmacOSのウィンドウです。リーダーのツールバーから開くと、一行だけが浮かんで、再生に同期します。

単語はただ出たり消えたりするわけではありません。文が来るとMetalのノイズ・ディゾルブで粒状に立ち上がってきて(ノイズの中から文字が現像されてくるような感じ)、読み上げのカーソルが通り過ぎるたびに一語ずつ溶けて消えていきます。つまり文が、声のうしろで少しずつ自分を消していくわけです。現在の単語はアクセントのオレンジで描かれ、カーソルが進むのに合わせて色がイージングするので、いま喋られている単語はひと目で分かります。

このディゾルブをいい感じにするまでには何度かやり直しが要って、面倒だったのはほとんど最後の単語でした。最初は、karaokeのフィルと同じサブワードの進捗で、各単語を喋られながら徐々に侵食させていました。見た目はよかったのですが、文の最後の単語には次の単語が無いので退場のきっかけが無く、文が切り替わる瞬間にパッと消えてしまいました。そこで、カーソルが単語を通り過ぎたら一気に溶かす素直な方式に戻して、最後の単語はそれ自身の読み上げがほぼ終わった時点で消えるようにしました。いまのところmacOSだけで、完全に実験の段階ですが、文が読まれながら自分を消していくのを眺めるのは、不思議と落ち着く、文章の追いかけ方です。